2025/07/18-19 に神戸駅前研修センターで開催された PHPカンファレンス関西2025 にて、「抽象化という思考のツール - 理解と活用 -」を発表してきました。
発表資料
私なりの抽象化の考え方や活用方法などについてお話ししました。
誰もが日頃から自然に行なっている抽象化ですが、抽象化には文脈や目的という視点があり、特にソフトウェア開発など達成するゴールがあるシーンではそれらを意識することでより効果的に活用できるのではないかという内容です。
発表後には X や立ち話で色々な方と抽象化や好きな抽象(!)についてフィードバックをいただきました。自分なりの考えを発表して、それを題材に後で色々な意見を聞いたり話したりできるのは楽しいですね。今後のソフトウェア開発の現場で、抽象化を活用するきっかけになれば嬉しいです。
posfie: https://posfie.com/@shin1x1/p/zunzPzO
好きな抽象: ファイル
今回の発表では、私が好きな抽象としてファイルを紹介しました。
ファイルは誰もが当たり前に利用しているものですが、実際の永続化デバイスの中ではただのバイト列として保存されています。これはファイルデータが保存されているだけでなく、ファイルのメタデータもバイト列として保存されています。さらにファイルデータは分割して保存されるケースがあり、同じファイルのデータでも分散した位置に保存されることもあります。永続化デバイスからファイルを読むにはメタデータ、分割されたファイルデータをデバイスの物理位置から読み込む必要があります。
10 代の頃、MSX に付属していたフロッピーディスクを通じてこのような構造になっていることを知り、ファイルという概念を構成していることに興味をひかれました。広大なバイト列の海をデバイスドライバやファイルシステムといったレイヤを重ねることで、ディレクトリやファイルが浮かび上がってくるイメージです。
それから扱うデバイスは HDD や SSD、そしてネットワークバイスと変化していますが、ファイルという抽象を通すことで同じように利用できていることに改めて感銘を受けます。
ファイルと永続化デバイスの関係を見ると、以下のように解釈できます。
- 具体をどのように捉えるかで抽象はいかようにも作れる。
- 具体だけ見ても文脈に適した抽象が作れるわけではない。(バイト列だけ見てもファイルという抽象にはならない)
神戸開催!
今回は神戸開催の PHP カンファレンス関西でした。神戸は 10 代aの頃に住んでいた土地なので慣れ親しんだ地域でのテックカンファレンスが行われるのは感慨深かったです。また、神戸の方はもちろんのこと、その他の関西の方、そして関西外からも多くの方が参加されていて、自分が知っている土地に集まって楽しんでいる風景を見ることができたのは 1 参加者ではありますが嬉しかったです。
個人的にも、数年ぶりに参加した PHP カンファレンス関西なので久しぶりにお会いできた方が何人もいて、楽しい時間を過ごすことができました。何年も会っていないのにこうした場になると自然に会話できるのは良いものですね。ありがたい限りです。
あと関西のイベントに行くといつも思うのですが、当日に家から出発して、家に帰られるイベントは本当に良いですね。地方カンファレンスには旅行的な楽しさがありますが、やはり家から行けるのは特別な良さがあります。
今回は、いつもにも増して技術以外の話をたくさんしました(技術の話もしました)。主に話していたのは、万博とそばめしと筋トレの話でしたね。万博の話をするのは、タイミング的に今回だけだと思うので数年後に振り返った時に良い思い出になりそうです。
さいごに
今回は PHP カンファレンス関西は 10 回目の開催だったそうです。運営メンバーがどんどん変わりつつも、その時々で新しい方が運営を担っていて、こうして 10 回まで続いているというのは本当に素晴らしいことだと思います。
PHP カンファレンス関西 2025 のスタッフの皆さん、参加者の皆さん、素晴らしいカンファレンスをありがとうございました!