2016/02/26 に出版される「サーバ/インフラエンジニア養成読本 DevOps編」というムック本にて、Ansible 2 について書きました。
本書は、昨今では普及してきた DevOps や Infrastructure as Code といったキーワードに関心がある方向けの本です。はじめに概念の定義や現状をおさえた後に、Ansible、Circle CI、Docker、Kubernetesなどツールを活用して実践する構成となっています。
Ansible 2 によるサーバ環境の構築
特集 1 である「Ansible 2 によるサーバ環境の構築」を担当しました。ここでは、Ansible の基礎をベースに、Vagrantを利用したサーバ環境の構築を解説しています。
Ansible には多くのユーザがおり、すでに多くの Playbook が公開されています。そこで、Playbook のシンタックスや基本的な構造などの基本部分に重点を起き、こうした公開された情報を活用出来る足がかりになるようにと原稿を書きました。
本稿では、Ansible で LAPP(Linux + Apache + PHP + PostgreSQL)構成のサーバを構築するのですが、実は PHP 7 で構築している(執筆時はまだ RC でした)のもポイントです。
Ansible 2 対応本
タイトルに「最速攻略」と銘打ってあるように Ansible 2 が対象になった紙ベースの書籍としては、おそらく世界初だと思います :)
書籍でも触れていますが、企画自体は昨年後半から進行していたので、当初は 1.9 をターゲットに書いていました。もう原稿を書き終えて校正を進める段階に入った頃に Ansible 2 がリリースされました。
時間的にはギリギリだったので、このまま 1.9 で行くか、2.0 に合わせるかで迷ったのですが、サンプルコードを 2.0 で検証したところ、コード自体はほぼそのままで良く、本文の影響範囲も限られていたので、思い切って 2.0 をターゲットにすることにしました。
すでに大きく手を入れる段階ではなかったのに関わらず、対応いただいた編集さんに感謝です。ありがとうございました。
目次
目次は、下記のとおりです。 DevOps や Infrastructure as Code の概念はもちろんのこと、その後の実践パートで手を動かして学べる内容になっているので、きっと現場で役立つ本になっていると思います。
巻頭企画 DevOpsとInfrastructure as Codeの概要 吉羽 龍太郎 第1章 DevOpsとは? 第2章 Infrastructure as Codeとは? 特集1 最速攻略!Ansible 2によるサーバ構築 新原 雅司 第1章 Ansibleの基本 第2章 Playbookの基本 第3章 Ansible[実践] 第4章 Playbookベストプラクティス 特集2 CircleCIによる継続的インテグレーション入門 前田 章 第1章 インフラのテスト入門 第2章 ローカル上でのテスト駆動インフラ 第3章 インフラCIの準備 第4章 CircleCIを利用した継続的インテグレーション 第5章 継続的インテグレーションから継続的デリバリーへ 特集3 Dockerによる仮想環境構築とKubernetesによるDockerクラスタ管理 馬場俊彰 第1章 Dockerの基本 第2章 Dockerを使ってみよう[基礎編] 第3章 Dockerを使ってみよう[応用編] 第4章 クラスタ管理ツールとは 第5章 Kubernetesの基本 第6章 Kubernetesクイックスタート 第7章 Kubernetesを詳しく見てみよう
さいごに
いつものながら、今回もレビュアの方々にレビューして頂きました。ご協力頂いた @hnakamur2 さん、@k1LoW さん、@syu97 さん、ありがとうございました!
Amazon ではすでに予約が始まっていますので、よろしくお願いしますm(_ _)m
最後に原稿に書いた文で締めたいと思います。
Ansibleは、Dev にも Ops にも優しい便利なツールです。 Infrastructure as Code を実現する 1 つのツールとして役立ていただけると嬉しいです。
サーバ/インフラエンジニア養成読本 DevOps編 [Infrastructure as Code を実践するノウハウが満載! ] (Software Design plus)
- 作者: 吉羽龍太郎,新原雅司,前田章,馬場俊彰
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2016/02/26
- メディア: 大型本
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